シンライフワークの河村です。
「マネジメント経験もあって、実務経験もあって、人柄もいい人だったらいいなぁ」
「会社側の都合を考慮して働く日数を決めていけたらいいなぁ。」
働き盛りの若年層は、ガツガツ働きたい世代。会社側も育成して、戦力にしていきたいと考えると思います。特にある一定のスキルが必要とされる経理業務については、それをすっ飛ばして、育成の必要もなく、今すぐ戦力となる人材が欲しい。
今回は、ある程度経験やスキルがあるミドルシニアに目を向けて、派遣活用の現実性を考えてみたいと思います。
目次
ミドルシニアを採用したいと考える企業はあるのか?
答えは「YES」です。
経営行動科学学会による「中高年ホワイトカラーの転職の実態と課題」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaas/27/2/27_137/_article/-char/ja/)によると中高年を「積極的に採用したい」、「いい人がいれば採用したい」の合計が 66.1%になっています。
その理由としては、
1位「その人が優秀であれば,年齢は関係ないから」
2位「豊富な経験を必要とする仕事だから」
複合的な職務能力と高度な判断力が要求される仕事については,積極的な採用意向が見られます。一方、採用したくないという理由の1位は「給与が高い」が 37.4%。ただ単に賃金が高いというよりも、残念ながら能力や生産性を考慮したときにそれに見合う賃金ではない、と感じられる企業があるということです。その他、「新しい仕事を覚えるのに時間がかかる」というのがあげられます。
それを踏まえると、豊富な経験と高いスキルを低コストで活用できるのであれば、ミドルシニアのニーズは十分あるということです。
ズバリ!育成もする必要もなく、今すぐ戦力となる人材はミドルシニアに眠っている
働き方の多様化のみならず生き方の多様化にも注目したいところです。
今の時代のミドルシニアは1つの会社で定年するまでという価値観を持っている人はまだ多いですが、一方で、年金をもらいながら、自分の人生をいかに有意義なものにするか?という価値観を持っている方もいます。
日本総研の調査によると、報酬や昇格のような「外的報酬」に対する要求よりも、自身のスキルを活かすこと、さらなる成長という「内的報酬」に対する要求の方が高くなっています。より高い報酬を得たいという欲求は強い傾向にあるものの、「自分の能力やスキルを活かすため に働くことが重要だ」と考えている人たちが59.7%となっており、自分の時間を自由に使うなかで、自身が培った経験を活かして社会貢献ができれば嬉しいと考える人も多くいることがわかります。(日本総2019年東京圏で働く高学歴中高年男性の意識と生活実態に関するアンケート調査結果より)
このように、自分の力を社会に役立てたいと思う、即戦力となるスキルの高い人財はミドルシニアに眠っているということなのです。
お互いがWin-Winになる1度で2度美味しい派遣とは?
ミドルシニアの働き方としては、
①自分の自由時間を有効活用してライフタイムバランスを確立した
②長年の経験と共に培った高いスキルを使いたい
企業としては、
①育成が必要ない即戦力がすぐに欲しい
②できるだけコストを抑えて採用をしたい
社内調整はあるとは思いますが、経験がものをいう専門性の高い仕事については、ミドルシニアの持つ経験値からの高いスキルと、ライフタイムバランスを考えた働き方と、即戦力を欲しい時に、できるだけ低コストで活用したいという、企業のニーズがうまくマッチングすると、お互いにとってWin-Winの関係で活用することが可能となります。
いかがでしたでしょうか?
働き方改革も進み、仕事に対する価値観も変貌している今、経理スキルの高い人材を、働いてほしい時に、来てもらうという考え方により、コストを抑えて活用することが可能になります。
ミドルシニアの派遣活用法としてご検討してみてはいかがでしょうか?