こんにちは、河村です。
2020年に起きたコロナ禍は、私たちの世界観や価値観を変えてしまう「出来事」であり、、正に不測の事態であります。
どれほどの危機になるのか現段階(2020年6月)では想像できませんが、私たちは、必ずこの危機を乗り越えていくはずです。
今の市況を踏まえて、予測不能な事態によって経営危機が訪れた時に、
トップを支える参謀役・ナンバー2はどうあったらよいのか、今回はこの考察をしたいと思います。
『社長は何を考え、どう手を打つか』と思いを巡らせる
経営トップである社長と共に走っていれば、「社長の立場であればどんな行動をとるのか?」ということは、思考の中に組み込まれていると思います。
創業間もない企業と数年、数十年経過した企業では状況が違うと思いますが、今の経営状態により、打ち手は異なります。経営トップの頭の中にあるものは何かを、いわずもがな事前に考える「先取り思考」が必要となります。
その打ち手一つが、資金繰りです。
緊急事態に備えて、経営危機に陥らないようにするためには、キャッシュフロー、資金繰りが重要になってきます。
資金繰りが厳しくなれば、会社経営の存続が出来なくなりますので、余程のキャッシュリッチの企業でない限り、この資金繰りについて考えると思います。
「最悪の場合、あと●カ月で資金が無くなる…」
となれば、それを回避するにはどうすればよいのか?
参謀役は自分で考えた打ち手を、社長がこのことを口出す前に、議論するテーブルに着いて進めていく。そのようなすぐに手を打つスピード感が必要となります。
その他にお金に関することで言えば、経費削減、在庫を減らす、資金売却などが上げられます。
また経営状況によっては人員整理を検討せざるをえなくなるかもしれません。
このような苦渋の選択、決断に迫られた時、参謀役としてどう社長に向き合えばよいのか?
その心づもりをしておくことも大事になってきます
組織が崩壊しないように、社長以上に可能な限り考え得る可能性を追求する思考を持つことは、参謀の役割です。
己のためにやる
そこまで考えて行動をしようとするモチベーションはどこからやってくるのでしょうか?
社長に惚れたから? 会社、事業、組織を愛しているから?
それもあるかもしれません。
私は「自分のためにやる」という考え方でいいと思っております。
自分の役割は、「『ここにある』と決めたのであれば、それをやるだけだ」
いわば、個性の発揮です。
その役割を全うするために自分の能力を駆使し、先回りをして考えることや、自分なりの考えを持った行動が社長のみならず、従業員にとって役に立ちます。
今回のような突発的な有事の場合に、今までなかった対応としての助成金などの給付制度は、事務的にも手続きが面倒なことが多いです。このようなケースでも平素から、外部とのネットワーク、人脈を持っていると、双方でコミュニケーションを取りながら進められためとスムーズに事が進むこともあります。
それはその人ならではの人格や個性から作られるものかと思いますので、自身を磨くことも大切なことです。
そのような個性や強みを発揮し、他者への貢献をすることができることに喜びを感じられることは、参謀役としては素晴らしいことだと思います。
参謀役という存在
緊急事態において、会社を支えるには、守りと攻めの積極策も必要です。
有事の状況下でも、自社の強みを活かして、売上を上げることが出来ないか?といったプラス面も徹底的に考えてみる必要があります。
既存の商品、サービスが、有効打となる市場はないか?
これまで取引先として考えてみなかったところに切り込んでくにはどうしたらよいか?
等々、これまでにはない視点でポジティヴに考えてみると、平時では思いつかないようなことが思いつくかもしれません。
有事における行動には胆力が伴います。そのような行動をしている参謀役は、全体のリーダーとして仲間を引っ張り、目指すところに導きことができると思います。
時には表に、時には陰に隠れてみんなを支える。そんな役割を担うのが参謀です。
有事の時にどうしたら、この難局を乗り越えていけるか?
会社全体を考えている社長にとって違った視点で、内と外を見て、、考えられる参謀役の存在は、社長のみならず会社全体にとっても代えがたいものに違いありません。
オンライン・電話相談 60分15,000円〜